なんとなく着れなくなった襟付きのシャツ、余ってませんか?
今回は開きが深いニットでも品よく着こなすために、いらないシャツの襟周りだけを切り取って、付け襟風にリメイクしました。
もともとの形を利用して作るので、切って縁を縫いながらゴムをつけるだけで完成します。
重ね着したいけど着ぶくれは困る!
着れなくなったワイシャツが捨てられない…
ざっくりニットをきちんと着たい。
という人はぜひチャレンジしてみてくださいね。
襟だけシャツの材料
名称 | 入手先 | 参考価格 |
---|---|---|
ワイシャツ | 家にあったもの | ー |
平ゴム(12コール) | 100均 | 110円 |
今回用意したのは、諸事情でサイズアウトしてしまったワイシャツです。
スーツを着ようとしたら、数年前のワイシャツが入らなくなっていました…
事件の臭いです…
人はいくつになっても成長するみたい…
特に横にね。
使用するワイシャツについて
男性用のワイシャツはボタンのかけ方が右前、女性用は左前です。
とはいえ女性が男性用のシャツを着るのは特別おかしいことではないのでさほどきにしなくてもいい気がします。
それよりも首回りが傷んでいないかが重要です。
首回りの内側は一番負荷がかかる部分なので、擦り切れたり取り切れない汚れが付いていたりがないかを確認してください。
作り方手順
難易度 | 初心者~ |
材料費 | 110円〜 |
制作時間 | 30分くらい |
作る方法 | ミシン |
え?
30分ですか?
あ!っちゅう間にできちゃう。
下準備~裁断します
まずは襟周りを残して不要な部分を裁断します。
いきなりハサミを入れるのは怖いので、まずは裁断するための線を引きましょう。
フリクション蛍光ペンがあれば見やすくて消しやすい線が引けるよ。
線を引く前に前立てと後ろ中心に、どのくらいの深さにするのかの目印を入れておきましょう。
自分の肩甲骨の真ん中から、どのくらいの長さにしたいかまず測るです。
長さが決まったら、第一ボタンあたりから好きな長さのところに印をつけてね。
肩から深さの目印までをなだらかな曲線でつなぎます。
左右対称にするのが難しいです~。
線は半身でOKだよ!
ボタンのすぐ上を通るようにすると、後でボタンが邪魔になりません。
線が引けたら線の5mm外側を裁断します。
ちょっとくらいずれても作れるから気負わずカット!
肩部分は前身ごろと後ろ身頃でつなげて裁断して下さい。
半身が裁断できたら、後ろ中心線で半分に折って、後ろ身頃の残り半分を裁断します。
肩の縫い線を重ねるときれいに重なります。
これで左右対称に裁断できるデス。
後ろが裁断できたら次は同じ手順で前身ごろも裁断します。
前立て、襟、肩の縫い目を重ねて左右対称になるように裁断しましょう。
しわになったり違う部分を裁断したりしないようにきれいに重ねて裁断してね。
ウエストやバストの曲線を出すために、シャツにはダーツと言って裏側から生地をつまんで縫っているパターンがあります。
ダーツがあるままでも作れますが、生地が重なる分縫いにくくなりますので、気になる人はミシン目をリッパーでほどいてください。
裁断後にダーツをほどくと…
写真のように開いた部分の生地が邪魔になります。
アイロンをかけてからなだらかにカットし直してください。
平ゴムを15㎝で2本用意します。
作り方工程~端処理とゴム付けをします
裁断が済んだら、端処理をしつつゴムを取り付けます。
まずは端処理のための下準備から。
裁断した部分をぐるっと一周3~5㎜幅くらいの3つ折りにします。
カーブのとこが難しいです…
直線のところを先に折ってから、そのあとカーブのとこね。
少しずつゆっくりでOK!
↑アイロンが終わったところ
着用中に身頃がめくれないように平ゴムをつけます。
カーブがはじまる前くらいの部分が付けやすいです。
左右対称に、かつ前後で同じ高さになるように印をつけます。
上過ぎると腕が通らなくなるから気を付けて。
三つ折りしたところに平ゴムの端を差し込み、外側に倒して仮止めします。
表から見たときに平ゴムが水平になるように仮止めしてね。
同じ要領で4か所仮止めします。
いよいよ仕上げ、ステッチをかけながら一緒に平ゴムもステッチします。
どうしてもミシンが掛けられない人は裁縫上手を使う方法もこのあと紹介するよ。
指2本で押さえながら慎重にステッチをかけてください。
待ち針を刺すとかえって縫いにくい(と私は思う)ので、仮止めしたい人はしつけ糸(※)がおすすめです。
ステッチは3つ折りの山ギリギリを狙うときれいです。
山から落ちないように注意ね。
ゴムの部分はさほど力がかからないので、返し縫や重ね縫いはしなくても大丈夫だと思います。
ステッチ後に仕上げのアイロンをかけたら完成です。
しわもヨレヨレも、フリクション蛍光ペンも、アイロンでスッキリなくなるです♪
ミシンを使わずに端処理する方法
細く3つ折りしたところを手で押さえながらずれないようにステッチするのは無理かも…
と諦めモードの人はぜひ裁縫上手を使ってみてください。
裁縫上手は縫わなくても布がくっつくお裁縫が苦手な人の味方です。
これこれ、なんでもできちゃうよね。
アイロンで3つ折りをした後、3つ折りの内側に裁縫上手を薄く伸ばして貼り合わせたら、当て布を使ってアイロンで押さえて仕上げます。
ゴムの部分だけは引っ張っても取れないように軽く縫い合わせておきましょう。(手縫いでもOK!)
襟だけシャツ使ってみました
今回襟だけシャツを作ろうと思ったきっかけがこちらのニットです。
形が大好きなのですが、胸元のあきがみぞおち辺りまであいていて1枚で着れないんです。
で、このニットに襟だけシャツを合わせると、こうなります。
ちゃんと重ね着風になりました!
シャツを着ていない分身動きが取りやすく、きちんと見えるのにてきぱき動けます。
簡単だからたくさん作りたくなるです。
かさばらないし畳むのも簡単だから、ぜひたくさん作ってね。
残った部分で付け裾へのリメイクもおすすめです。
防寒重視の人はぜひタートルネックでもリメイクして作ってみてくださいね。
流行りのアイテム【バラクラバ】の作り方もこちらの記事で紹介しています。
【襟だけシャツの作り方】まとめ
着れなくなったけど捨てるのが惜しい!そんなお気に入りのシャツはぜひ襟だけシャツにリメイクしてみませんか?
本格的に生地から作るとなると、襟と台襟と身頃を縫い合わせつつボタンホールをつけつつ、と難易度が高くなりますが、既存のシャツを使えば切って端処理をするだけで作れます。
シャツを普通に重ね着するよりも動きやすくて着ぶくれしないので、タイトなシルエットにも合わせやすいですよ。
ステッチがどうしても苦手な人は裁縫上手で貼り付けても作れますので、ぜひお試しくださいね。