布ナプキンはいろんなタイプのものが売っていて、市販品を買うのもいいのですが、実は作るのが簡単なんです。
基本は中表に合わせてひっくり返す作業なので、難しいテクニック不要、家庭用ミシンで30分もあれば作れます。
この記事ではサイズ・素材・カラー・厚みなど、自分好みに作れるレシピを初心者さん向けに解説しています。
さらに面倒でない洗い方も一緒にご紹介するので、布ナプキンをはじめてみたい人は必見です。
布ナプキンの材料
名称 | 入手先 | 参考価格 |
---|---|---|
表布 | 手芸店 | ー |
裏布 | 手芸店 | ー |
タオル (吸水体として使用) | 100均 | 100円 |
サテンリボン | 手芸店 | 100円程度 |
プラスナップ (プレス機式) | 手芸店 | 1000円~2000円 |
布がいっぱいです…
面倒なら全部同じ布でもOK!
使用する生地について
使用する生地に決まりはありませんが、結論としてはネル生地がおすすめです。
今回は「適している」と言われている生地を3種類比較してみました。
生地の代表
【オックス生地】
も加えて表で比較します。
全部コットン100%生地での比較です。
名称 | 縫いやすさ | 特徴 |
---|---|---|
オックス | ◎ | 洗濯に強い 癖がない 流通数が多い |
ワッフル | △ | 肌の接着面が少ない 吸水速度が速い 蒸れにくい |
パイル | ✕ | 肌触りが柔らかい |
ネル | ◎ | 吸水力がすごく高い 肌への当たりが優しい 織り目が詰まっている |
ネル生地は表面が平らでほんのり起毛しているのが特徴です。
パジャマにもよく使われる生地で、肌への負担が少なく、デリケートなお肌にもやさしい肌辺りが魅力。
ワッフル地、パイル地も肌にはとてもやさしいのですが、縫いやすさを考えるとネル生地がダントツです。
ネル生地のおすすめはこちら。
好きな色で縫いたい人は15色展開のこちら↓
肌触り重視の人は品質がいい日本製の白ネル生地がおすすめ!
プラスナップについて
プラスナップはホルダーをショーツに固定するのに使います。
普通の金属製のスナップを縫い付けても作れますが、たくさん作るなら簡単にしっかり付けられるプレス機式のプラスナップがおすすめです。
ちょっとお高いです…
しかも難しそうです…
プラスナップをたくさん使うならこっちの方がコスパいいよ♪
そしてすごく簡単で頑丈に付けられるよ!
プラスナップはワンタッチ式とプレス機式があるのですが、詳しくはこちらの記事で違いや特徴を解説しています。
作り方手順
難易度 | 初心者〜中級者 |
材料費 | 1,000円~ ※プラスナップ代金除く |
制作時間 | 30分〜1時間 |
作る方法 | ミシン |
手順を覚えると簡単だから、洗い替えをたくさん作ってね。
下準備
下準備として、洗濯した時に縮まないようにあらかじめ水でぬらして縮めてから裁断します。
今回の型紙はこちらです♪
いつも使ってるナプキンから型紙を起こしても作れるよ。
水通しとは、コットンなどの縮みやすい生地をあらかじめ縮めておく作業です。
織りが歪んでいる場合もあるので、水に浸けて癖を取っておきます。
やり方は簡単で、水にぬらして水気を絞ったら、あとは洗濯物のように乾かすだけです。
洗濯物と一緒に失礼して。
生地にもよりますが、かなりしわがでますので、干す前に両手で拍手をするようにはさんで叩いて形を整えて下さい。
干す前にアイロンのスチームを軽く当てておくのもしわを取るのに有効な手段です。
これを使うと簡単です♪
お洋服もハンガーのまま使えて便利です♪
水通しが済んだら全体にアイロンをかけ、生地を以下のように裁断します。
名称 | 枚数 |
---|---|
ホルダー | 表地…1枚 裏地…1枚 |
ライナー | 表地…1枚 裏地…1枚 |
吸水体 | お好みの枚数 |
サテンリボン | 11㎝を2本 |
吸水体はどのくらい吸水したいかや、素材の吸水力によって枚数を調整してください。
タオルなら1~2枚くらいがおすすめです。
表地の残りを使ってもいいよ。
ホルダーにもつけたい人は、合わせて裁断しておきましょう。
吸水体はたくさん入れれば安心感がありますが、たくさん入れすぎると厚みが出てぬいにくかったり、洗濯時に乾きにくかったり、デメリットもあるのでお好みで調整して下さい。
作り方工程~縫います
作り方をざっくり説明すると、吸水体を縫ってからライナーとホルダーを中表に縫ってひっくり返す、という手順です。
まずは吸水体を裏面に縫い付けます。
吸水体はお好みのサイズ、枚数でOKです。
ライナーの裏面に縦2本くらいのステッチをかけてずれないように留めます。
後でステッチがほつれないように、ライナーの端から端までステッチしてね。
タオル地が縫いにくい時は、縫いやすい生地をもう一枚重ねて縫ってください。
この後の工程で中表に縫って吸水体は表から見えなくなるので、端は切りっぱなしのままジグザグミシンは不要です。
ホルダーにもつけたい人は、同様にステッチ2本で固定してください。
まずはライナーから説明します。
ライナーにはサテンリボンをつけて、ホルダーに固定できるようにします。
写真のようにサテンリボンをリボン付け位置に仮止めして、中表にライナーを重ねて縫い合わせます。
ライナーよりもリボンの方が長いからたるんだ状態になるよ。
返し口を開けておくのを忘れないようにするです。
カーブしている部分は後でひっくり返しやすいように縫い代に切込みを入れておきます。
同じ要領でホルダーを中表に合わせて縫います。
カーブが多いけど頑張って!
またまた返し口を開けておくのを忘れないようにするです。
同じく、カーブ部分に切込みを入れてひっくり返しやすくしておきます。
返し口から表に返して形を整え、返し口の部分を縫い留めます。
返し口はミシンでも手縫いでも、どっちでもOKだよ。
ホルダーの羽部分にプラスナップを取り付けて、完成です。
表裏まちがえないようにね。
布ナプキンの使い方
布ナプキンっていろんなタイプがあって、使い方も様々。
この記事のレシピで作った布ナプキンの付け方と、布ナプキンの洗い方についても解説します。
布ナプキンの付け方
この布ナプキンは2ステップで取り付けられます。
- ショーツの股部分にホルダーを当てて、外側でスナップを留める
- ライナーのリボンを下にして、ホルダーに引っ掛けてセット完了
交換するときにさほど汚れていない時は、ライナーのみ取り換えられます。
布ナプキンの洗い方
毎日経血のついたナプキンを洗うなんて…という手間や抵抗感から布ナプキンを嫌煙する人は多いですよね。
でもジップロックを使えば簡単に洗えます。
- ジップロックに水、経血用洗剤、汚れた布ナプキンを入れてつけ置きします
- 袋を振ったり、袋の上からもんだりして洗います
- ジップロックに水と汚れた布ナプキンを入れて袋を振り、数回すすぎます
- ジップロックの水を捨てて手で絞り、形を整えて干します
一人暮らしの人はキッチン用の透明のジップロックでも気になりませんが、家族と同居している人は透明じゃないジップロックを使うと便利です。
おすすめはこれ!
これなら持ち歩けるです♪
経血用の洗剤はこちらがおすすめです。
おしゃれな下着屋さんの下着用洗剤なのですが、経血もきれいに落ちると評判なんです。
布ナプキンの使い心地が気に入った人は、おりもの用の布ライナーの作り方もぜひご参考にご覧ください。
【布ナプキンの作り方】まとめ
布ナプキンは吸水体を裏にステッチしてから中表に縫い、表に返す、という手順で作れます。
量が少ない日はホルダーのみでも使用可能です。
肌触りのいいよく水を吸う生地ならどんなものでも作れますが、おすすめはネル生地です。
自分の好みの色や、使いやすい厚みで、ぜひお好みのものをたくさん作って布ナプキンにトライしてみてくださいね。