チャコはどんなものを使っていますか?
チャコの特徴はいろんなものがあって、人によって、作るものによって違っていて、一概にこれがおすすめ!というのがないんですよね。
私は広く浅くいろんなものを作るのが好きなので、チャコは用途や特徴の違うものをたくさん持っています。
今回はどんなチャコどんな時におすすめなのかについて、選び方や特徴を解説します。
チャコを適当に選ぶのは勿体ない!
チャコの選び方で完成度にかなり影響が出るので、ぜひ自分に合ったチャコを探すヒントにしてみてくださいね。
チャコペンはどの種類を選べばいい?
チャコペンは消し方も書き心地も様々で、自分が何をしたいかによって使い分けることが上達の近道です。
型紙を手早く正確に写すと作業もスムーズなので、チャコ選びはすごく重要です。
例えば子どもが使うための入園グッズを作るなら、裏に印をつける用途がほとんどで、プロのような完成度も必要ないためちょっと消えづらいチャコペンでもいいですよね。
ですがハンドメイド作家さんや、作品の表側に印をつけたい人にとって、きれいに消えないのはすごく困りますよね。
だからまずは自分がどんなものを作りたいのか、どんな生地にどんな用途でチャコを使うのかを考えてから用途に合ったものを選びましょう。
使う生地が特殊だとチャコ選びも工夫が必要
まずはどんな生地で縫うのかを考えてみましょう。
初心者の人がオックス生地で簡単なポーチを作るなら、書きやすくてコスパもいい【フリクション蛍光ペン】がおすすめです。
ですがフリクション蛍光ペンは線が太くて、さらに生地によっては白くインクが残ってしまうことがあるので、ニット地なら【Clover 水性チャコペンツイン】や、作品の表側に印をつけるなら【Clover チャコペル水溶性3本セット】がおすすめです。
登場したチャコはこの後解説するよ!
青い文字をクリックすると、詳しい解説部分にジャンプできるです。
たくさん使うならコスパも比較する
たくさん使う場合は、コスパを考えて持ちがいいかや、替え芯があるかどうかも重要です。
チャコって思ったよりすぐなくなるんだよね。
私は試作品を作る時はもったいなくて6Bの鉛筆で書いているほどです。(消えないのでお勧めしません。)
コスパで考えると【ソーライン布用シャープペン】はシャーペンタイプで、替え芯さえ買えば使い続けられてお得です。
用事が済んだ後の消し方が重要
チャコはそれぞれ消し方が様々です。
- アイロンで消える
- 水でぬらすと消える
- 放っておけば数日で勝手に消える
- 専用の消しペンや消しゴムで消せる
- 消せない
など様々です。
例えば転写し終えた後にアイロンをかける工程があるなら、アイロンで消せるチャコは使いにくいですよね。
逆にアイロンをかけると消せなくなるものもあるため、使い方をよく読んで購入を検討しましょう。
ただしチャコは生地との相性によって所定の消し方で消えないこともあるため、購入後は共布で本当に消えるのか試しておく必要があります。
チャコペンは何色を選べばいい?
チャコはいろんな色が発売されていますが、普通のペンと違って好きな色を選べばいいわけではありません。
チャコは目立つ方が使いやすいので、使う生地の色の反対色を選びましょう。
青や緑の生地ならピンク、濃い色の生地なら白、といった具合に選ぶと視認性が上がります。
特に濃い色は生地によっては普通のチャコでは見えないことが多いので、濃い色専用の【クロバー(Clover) アイロンチャコペン】が使いやすくておすすめです。
チャコペンのおすすめ7選
では具体的にどんな商品がどんな時に使いやすいかについて、布に印をつける道具を7つ、特徴を詳しく見てみましょう。
鉛筆・粉末タイプのチャコペン
小学校の時のお裁縫箱に入っている鉛筆タイプのチャコペンですが、最近では昔ながらのチャコがどんどん進化を遂げ、使いやすい機能を兼ね備えたものが続々と開発されています。
細い線が得意【ソーライン布用シャープペン】
向いている布 | ・伸びにくい生地 ・毛足が長くない生地 |
コスパ | 〇 |
詰め替え | 替え芯あり |
消し方 | チャコ専用消しゴム |
カラー展開 | ・白 ・黒 ・緑 ・黄 ・ピンク |
デメリット | 芯が硬めなのでニット地は苦手 |
- 消しゴム付きタイプと3色使い分けタイプあり
- 0.9ミリ芯で書きやすい太さ
- 消しゴム部分の替え芯もあり
最近購入したチャコなのですが、細い線がしっかり引けて楽々消せるのですごくおすすめです。
小さいぬいぐるみを作るのに買ったんだ!
線が太いとズレて困る時に便利そうです。
シャーペンタイプなので削る必要もなく、カラーも5色展開でいろんな色の布に使えます。
替え芯を購入すれば長く使えるので、便利な割にコスパがいいのもおすすめポイントです。
ちなみに0.9ミリ芯のシャーペンがあれば芯のみの購入で使えます。
実は私も文房具カテゴリの0.9ミリのシャーペンを5本買いました!
ずいぶんお買い物上手です♪
【Clover F-チャコライナー】
向いている布 | 万能 |
コスパ | △ |
詰め替え | カートリッジあり |
消し方 | ・手ではたく ・チャコ専用消しゴム |
カラー展開 | ・白 ・水色 ・黄色 ・ピンク |
デメリット | 滑る布は書きにくい |
- 書き心地がいい
- 先が薄いので定規が当てやすい
- 細い線が書きやすい
先端が歯車のような形になっていて、カチカチ言いながら少しずつチャコパウダーを繰り出してくれるタイプのチャコです。
ペンでも鉛筆でもなく、粉を線状に乗せる、といった感覚のチャコです。
生地の上で先端部分が滑りさえしなければ、いろんなテクスチャーに使えて私も長年愛用しています。
お洋服縫う時はこれ使うことが多いかな。
ただこのチャコ、コスパが悪いのが難点です。
カートリッジは売っているものの、思いのほかすぐに粉切れしてしまうので、私は他のチャコペンでどうしても引けなかった生地に使っています。
鉛筆型なのにスイスイ書ける【Clover チャコペル水溶性3本セット】
向いている布 | 万能 |
コスパ | 〇 |
詰め替え | なし |
消し方 | 水 |
カラー展開 | ピンク、ブルー、ホワイトの3色セット |
デメリット | 芯が柔らかいためすぐなくなる |
- 柔らかい芯で使いやすい
- アイロンでは線が消えない
- 芯を水でぬらすと濃く書ける
鉛筆タイプのチャコは使いにくい…という思い込みを払拭してくれるのが水溶性チャコペンシルです。
削らなくてはいけないわずらわしさは従来の鉛筆型チャコと同じですが、安いチャコとは芯の硬さが全然違っていて書き心地が雲泥の差です。
鉛筆タイプ嫌い…
って概念なくなっちゃう。
水で消えるのでハケのようなものでこすらなくても大丈夫で、出来上がってから洗濯するだけで簡単にきれいに線がなくなります。
ペンタイプのチャコペン
ペンタイプのチャコペンは、ペン先が柔らかくて書きやすいのがメリットです。
生地によっては消し後が残ってしまうことがあるので、使用前には共布で消せるか確認しておきましょう。
初心者向きの万能ペン【フリクション蛍光ペン】
向いている生地 | 万能 |
コスパ | ◎ |
詰め替え | なし |
消し方 | 熱 |
カラー展開 | 豊富 |
デメリット | ・アイロン後、白残りする場合がある ・ペン先が太くて細い線は苦手 |
- どんな布でも書きやすい
- 身近に手に入る
- カラー展開が豊富
フリクション蛍光ペンは書きやすくて目立つのでチャコの代用としては最高のアイテムです。
アイロンやドライヤーなど熱で消せますが、生地によっては消しても白い線が残ってしまうことがあります。
そのためハンドメイド作家や完璧を求める人には不向きですが、家庭用のものや趣味で生地の裏に印をつける程度ならこれ以上おすすめがないほどで、私も普段使いに愛用しています。
1本100円で買えるんだ!
色がたくさんあるから、どんな生地とも仲良しです♪
ひとまず1本持っておくと便利ですね。
濃い布にくっきり書ける【クロバー(Clover) アイロンチャコペン】
向いている布 | ・薄い生地 ・濃い色の生地 ・伸びる生地 |
コスパ | 〇 |
詰め替え | 替え芯あり |
消し方 | アイロン |
カラー展開 | 白 |
デメリット | 薄い色の生地には向かない |
- くっきり白い線が書ける
- 書いてしばらくすると線が浮き出てくる
- ゲルインクで書きやすい
濃い色の生地にはこれと決めていて、愛用して10年を超えています。
書いたときは線が出なくて「あれ?」と思うのですが、1分ほど待つと線がくっきり浮き出て、濃い色でもしっかり型紙が転写できます。
元の値段も安いけど、替え芯があるからコスパいいんだよね。
お安いならひとまず持っておきたいです♪
使用頻度が高いわけではありませんが、生地の色が濃くて普段のチャコが使えなくてピンチの時に助けてくれるので、私にとってはお助けアイテムです。
【Clover 水性チャコペンツイン】
向いている生地 | 透けていない生地 色が濃すぎない生地 |
コスパ | 〇 |
詰め替え | なし |
消し方 | ・青…水で消える ・ピンク…アイロンまたは放置 |
カラー展開 | 青とピンクのセット |
デメリット | インク切れが早い |
- 1本で色も消し方も使い方2通り
- 使いやすい青とピンクの2色セット
アイロンで消せるものを使いたい時もあれば、水で消せるものを使いたい時も…というわがままに臨機応変に答えてくれるのが水性ツインチャコペンです。
お裁縫箱ごちゃ付くの嫌な人に!
1本で2度オイシイのはうれしいです♪
1本で2WAYなので、1本お裁縫箱に入れておけばいろんな場面で役立ちます。
ルレット&チャコペーパーもおすすめ
お洋服など、左右対称の生地の印付けにはルレットとチャコペーパーが便利です。
チャコペーパーはカーボン紙のようなもので、ルレットという歯車のような道具を押し付けて線を付けます。
書き心地とかを気にしなくていいから、どんな生地でも書きやすいのがいいんだよね。
チャコペーパーには両面と片面があり、両面式なら2枚同時位に印付けをすることができます。
もちろん布小物を作る時にも、うまく使えば時短にもなります。
クロバー(Clover) Nダブルルレット
撮影しようとしたら歯が迷子でした…
この後で大捜索するです!
- 型紙を転写しながら縫い代も一緒に引ける
- 丸歯・ギザ歯それぞれ2本付き
- 幅5㎜間隔で好きな幅で取り付け可能
ダブルルレットは2本平行に線を引くことができるので、1回の作業で縫い代も一緒に引くことができます。
丸歯はチャコペーパーで印をつけることができ、ギザ歯は生地に直接印をつけることができます。
Clover チャコピー片面クリアータイプ2色セット
- 水で消える
- ピンクと水色の2枚セット
片面タイプは型紙と生地の間に挟んで、生地1枚に転写するのに使います。
直接チャコペーパーにルレットが当たるので、くっきりした線が書けます。
Clover チャコピー両面クリアータイプ
- 水で消える
- 青・赤の2色展開(セットではありません)
両面タイプは生地と生地の間に挟んで使います。
例えば「輪にする」という型紙の時には、裁断した生地の間に両面チャコを挟んで半分に折り、生地の上から型紙を当ててルレットで線を引けば、半分の作業量で線を引き終えることができます。
お洋服作るときにすごく重宝するよ!
チャコペンを消すには専用消しゴムが便利!
鉛筆タイプ・粉タイプのチャコなら、このチャコ用消しゴムで消すことができます。
分かりやすいように真ん中だけ消してみたよ!
いろんなチャコが消せてるです!
ただし注意点が3つあります。
- 伸びやすい生地は伸びない方向に優しい力でこする
- チャコや生地との相性によっては線が残ってしまうこともある
- 消しカスが散らばるので、生地が汚れることがある
生地との相性があるので、使う生地のいらない部分で試し書きしたものを試し消しして確認しておきましょう。
まとめ~チャコペンは消し方や布との相性で選ぶと◎!
チャコペンは日々進化を遂げていて、生地の種類や作るものによって使い分ければストレスなくものづくりを楽しむことができます。
まずはどんなことに使うのかを考えて、自分の用途に合ったチャコを選ぶことが大切です。
チャコは作品を作る前に共布を使って、本当に消せるか、アイロンで消えなくならないかなど、事前に実験して確認しておきましょう。
自分で使う用なら、裏面の印を消し残してもさほど目立たないので、初心者さんにはフリクション蛍光ペンがおすすめです。
1本目のチャコペンを買うなら、よく使う生地の色とは逆の色になるような目立つ色のフリクション蛍光ペンを1本買ってみるのがおすすめです。