フラグメントケース、というアイテムが最近はやっていると聞き、早速作ってみました!
フラグメントケースとは、ポケットサイズの小さなポーチのようなもので財布の代わりに使用するものです。
ちょっとコンビニまで、子供を近所に迎えに行くのに、など財布が邪魔になる時にすごく便利なんですよね。
チャック式でもそこまで難しくなく、工程のほどんどが「中表に縫う」なので、ミシンをなんとなく使える人ならじゅうぶん作れるレベルです。
ブランド品を本格的に持つほどではない人や、自分オリジナルを作ってみたい人はぜひ一緒に作ってみませんか?
フラグメントケースとは?
フラグメントケースとは、スマホ決済で現金を持ち歩きたくない人のための、カードと小銭を少しだけ持ち歩くためのケースです。
薄くて小さいので、かばんを持ちたくない人や財布で荷物をかさばらせたくない人に支持されて、最近ではたくさん出回っています。
お子ちゃまのお遣いにもぴったりです♪
必要最低限のものだけ首からぶら下げられるね。
フラグメントケースの材料
名称 | 入手先 | 参考価格 |
---|---|---|
表地 | 手芸店 | ー |
裏地 | 手芸店 | ー |
ポケット用生地 | 手芸店 | ー |
接着芯 | 100均 | 110円 |
ファスナー | 手芸店・100均 | 100円前後 |
フランスリボン | 手芸店 | 100円前後 |
Dかん | 手芸店・100均 | 100円前後 |
プラスナップ | 手芸店 | 1000円~3000円 |
ふちどり用グログランテープ | ダイソー | 110円 |
材料モリモリです…
全部ちょっとずつでいいんだよね~。
材料の品数は多いのですが、一つ一つが少しずつあれば事足ります。
実は私、今回のフラグメントケースに関しては何も買い足さずに作れました。
お裁縫好きな人は一度自分の持っている素材で足りないか探してみてくださいね。
生地について
生地は3種類必要です。
【表地】
・デザイン性の高い物
・厚みは普通くらい
・汚れや摩耗に強そうなものが◎
【裏地】
・表地と同じでもOK!
・滑りがよさそうな滑らかな生地
・ぶ厚くない物
・汚れが目立たない濃い色がおすすめ
【ポケットの生地】
・薄くて丈夫な生地
・汚れが目立たない濃い色がおすすめ
少しずつで足りるから、お気に入りのハギレから探してみてもいいかも。
接着芯について
接着芯は不織布タイプのものと織布のタイプがあります。
服に使うなら着心地を重視して織布タイプを使いますが、今回は張りと硬さが欲しいので安価な不織布タイプでOKです。
100均でも入手できますが、見つからない時はこちらからどうぞ。
基本的に普通タイプでOKだけど、よりかっちり仕上げたい人はしっかりタイプを選んでね。
ファスナーについて
ファスナーは片側だけを使い、最後に半分にたたんでスライダーを入れます。
ファスナーの両端に留めが付いていなくて、ハサミで簡単に切れる樹脂タイプを選んでください。
こちらも100均で売っていますが、見つからない時はこちらがおすすめです。
※3号樹脂ファスナースライダーも一緒に必要になります。
ポーチとかたくさん作る人ならこっちの方がコスパがいいんだよ。
ボタンについて
内側に小銭入れを作る場合はボタンが必要になります。
今回はクレジットカードの磁気ストライプに影響しないよう、プラ製で強度があるプレス式のプラスナップを使いました。
これから購入するなら卓上タイプがおすすめ。
※別売りで専用のスナップボタンが必要です。
ワンタッチタイプのプレス機がいらないプラスナップは強度が劣るためおすすめできません。
プレス機を買うほど縫い物をしない人は、縫い付けタイプのスナップボタンでもOKです。
お好みでご用意ください。
Dかんとリボンについて
Dかんをつけるためにリボンを縫い付けます。
そのためDかんの幅よりも若干細い幅のリボンを選んでください。
リボンはアクセントになるからかわいいの選んでほしいです。
縫いやすくて摩擦に強そうなのがおすすめ。
こちらも100均や手芸店で購入可能ですが、見つからなかった人はこちらからどうぞ。
フラグメントケース作り方手順
難易度 | 中級者 |
材料費 | ー |
制作時間 | 1時間前後 |
作る方法 | ミシン |
ちょっと工数が多いかもです
難しいのはファスナー縫うとこくらいかも。
下準備~裁断して接着芯を貼ります
型紙は以下のファイルをお使いください。
蓋なしのポケットだけ長方形だから型紙を省略しています。
お家にある紙でH12㎝×W23㎝の型紙を作ってね。
型紙の使い方が苦手な人はこの記事を見てね。
型紙の通りに裁断します。(縫い代を含んだ型紙です)
生地には接着芯を貼るので、接着芯も同じ型紙で裁断してください。
裁断した生地に接着芯を貼ります。
コツはアイロンを滑らせずスタンプするように押し当てて貼ること。
そして今回はDかんやスナップボタンを使うので、力のかかる部分に接着芯を2枚重ねにしています。
強度アップしたい人は写真のように、力がかかる部分に接着芯の余った部分を貼っておきましょう。
この上から型紙と同じサイズに切った接着芯を貼ります。
メッシュの当て布があればアイロンに接着芯がくっつきません。
当て布はワイシャツなど普段のアイロンがけにも使えて便利なので、持っておいて損はないですよ。
これ使うとアイロンがけでテカテカしなくておすすめです♪
作り方工程~縫います
縫い代はすべて1㎝です。
ずれるのが心配な人は、裏面の端から1㎝のところに縫い線を書いておくときれいに縫いやすいです。
縫い始めと縫い終わりは返し縫をしてください。
ポケット部分から縫います。
フラップ付きのポケットは、型紙の「輪にする」の線で中表に半分にして、返し口を残して縫います。
蓋なしポケットは横長に置いて、幅が半分になるように短い辺を中表に合わせて縫います。
中表に縫えたら、フラップ付きポケットはカーブ部分に切込みを入れて返し口から返します。
蓋なしポケットは縫い代を割り、高さが半分になるよう真ん中で折り返して半分だけ表に返します。
こう↓なるはずです。
表に返したら、アイロンで形を整えます。
続いてポケットを以下のようにまとめます。
- フラップが蓋なしポケットの内面に来るようにスナップボタンをつけます。
- 蓋なしポケットにフラップポケットを仮止めし、フラップポケットの両サイドをステッチします。
(スナップボタンを留めて仮止めするとずれにくいです。)
底部分は最後に縫うから縫わなくてOKです!
本体にDかんをつけます。
表地の背になる部分にDかんを通したリボンをステッチします。
裏地はDかんを通して半分に折ったリボンを輪に縫ってから取り付けます。
いよいよファスナー付けです。
ちょっと難しいので2回に分けて縫います。
- 表地とファスナーを中表に合わせて縫います。
(カーブを縫うのが苦手な人は中心から端に向かって2度に分けて縫うと楽です。) - ファスナーの角部分に浅く切込みを入れて馴染ませます。
- 裏地を中表に合わせて工程1で縫った縫い線をなぞるように縫い合わせます。
縫い終えたら表に返してチェックです。
余計なとこを巻き込んで縫ってないか確認してね。
失敗してたら部分的にほどいて縫い直せばOK!
※ファスナーは端から2㎝くらい長めに残しておくと、この後スライダーがはめやすいです。
最後はパーツをひとまとめにがっちゃんこする工程です。
本体は裏返し、ポケットは表のままで底を重ねて仮止めします。
縫い合わせて端を5㎜に切りそろえます。
続いて底の端処理をします。
ふちどり用グログランテープを半分の幅に折り、端から3目縫ってからミシンをそのままの状態で、底部分をグログランテープの間に挟んでステッチを続けます。
端まで縫えたら端から5㎜のところでカットします。
グログランリボンの端っこをライターであぶってほつれ止め処理をします。
ライターであぶったら缶の上でライターのお尻を使って抑えるよ。
やけどに注意です!
あと、本体燃やさないように注意です!
完成したフラグメントケース使ってみました!
完成品はiPhone8より少しちいさめです。
中身はこんな感じ。
小銭少しとカード、4つ折りのお札が入ります。
マチをとってないのでたくさんは入りませんが、その分薄くて持ち運びはしやすいです。
内側にDかんが付いているので、鍵を取り付けることもできます。
私はスマホ決済より現金払いが多いのですが、それでも近所ならこれ一個でフラっと出かけられそうですね。
【フラグメントケースの作り方】まとめ
既成のフラグメントケースはいろんな形がありますが、このレシピでは無理にマチをつけずL時に開くことで取り出しやすい構造にしています。
収納力がそこまで高くない代わりに、ポケットに入れてもかさばらず持ち歩きやすいのがメリットです。
慣れている人はポケットの数やDかんの位置など、自分好みにカスタマイズして作ってみてください。
ファスナー付けも極力簡単な工程にしていますので、苦手意識がある人もぜひトライしてみてくださいね。